一見素敵なアパレル販売員。しかし、頑張っても大したスキルにはならないし、色々なストレスが多いだけ。

一見素敵なアパレル販売員。しかし、頑張っても大したスキルにはならないし、色々なストレスが多いだけ。

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
33歳

【当時の職業】
国産ブランドの販売員

【当時の住まい】
実家の分譲マンションで母とふたり暮らし

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
今は退職し主婦





【就職のきっかけと経緯】
会社の人事異動で配属された為。
自分でその部署に配属希望をした。
基本給のほかに、成果報酬があるのと、同ブランドの洋服が制服としてもらえたのが魅力だった。

【環境と仕事内容】
デパート内の国産アパレルショップ。
勤務時間はデパートの営業時間と同じで、10時30分から19時30分。
週2回休み。
店長、副店長、メンバー3人の合計5名のスタッフ。
自分はメンバーで配属され、1年で副店長、3年目で店長。
仕事内容は、主に販売、商品のバイイングは全てメーカー任せ。
自分たちは納品された商品をひたすら売る。
高額ブランドだった為、顧客、リピーターが中心の売上。
顧客管理、DM発送など。
お客様はキャリアウーマン、お金持ちの主婦が中心。

【大変だった時期】
30歳でその部署に配属。
3年で店長になり、この時期から大変になった。




【大変だったこと】
売上のノルマ達成が一番つらかった。
全体的にお客様の入店が少なかった為、一人のお客様にどれだけ多く売るか、客単価を上げることがとても大変だった。
何枚も何枚も試着させ、何時間も費やしたのに、1枚しか買ってくれなかったり、何も買わなかったりすると、殺意を感じるくらい腹がたった。
フィッテングルームから試着をしたお客様が出てきて、「お似合いになりますねー。」など話しかけても、いまいち気に入っているのか、気に入っていないのか分からない態度をとり、「はい、わかりました。」とフィッテイングルーム内に戻っていくお客様が一番嫌いだった。
買うか買わないか分からないのに、フィッテイングルームの扉の前でそのお客様が着替え終わるのを待つのが一番嫌だった。
その後、「考えます。」と買わずに帰られると、「時間を返せー」と叫びたくなったし、その間に他のスタッフが販売をしていたら更に落ち込んだうえ、売上をあげた販売員を恨んだりした。
スタッフ全員が私と同じことを思っているので、人間関係は最悪だった。」

【大変だった期間】
30歳から34歳まで4年間




【当時の心境】
毎日苦痛だった。
「今日も私だけ売れなかったらどうしよう」「買ってくれない客にあったったらどうしよう」と毎朝職場に行きたくなかった。
自分で希望したショップではあったが、早く人事異動したいと願っていた。
でも、一生この職場に縛られるわけではないので、今だけ我慢しようと思っていたので、将来に不安はなかった。

【職場が大変だった原因】
全ては売上ノルマのせいだった。
お客様の人数は増えないので、ひとつのパイを5人のスタッフで奪い合うという感じだったので、いつも職場の雰囲気は最悪だった。
仕事内容のせいだと思う。




【仕事で良かったこと】
良いお客様にあたって、沢山販売できた時。
お客様に満足いただき、本当に喜んでいただけたとき。
来店2回目で、自分を訪ねてお来店いただけたとき。
月の売上がショップでトップになり、ボーナスがもらえた時。
新作の服を制服で支給されたとき。




【特にひどかった最悪の出来事】
ダイエットが成功して、服を全部買い替えたいというお客様を接客。
採寸から始まり、100着以上の服を3日間に渡り、ほぼ一日中をかけて接客。
他店から取り寄せしたり、難しいお直しをしたりと、かなり大変だった。
オンとオフのあらゆるコーディネート提案やパーソナルカラー診断など、高額ご購入予定ということで普段はやらないサービスをかなりした。
一日中ショップにいるので、自腹で百貨店内のレストランで食事やお茶をさせた。
3日間で120万円決まったが、4日目、カードを持ってきて入金すると約束していたのに、来店されなかった。
伺っていた電話番号や住所は全て実在しなかった。
百貨店の「お客様相談室」に相談したら、「たまに百貨店で丁寧な接客やサービスを受けて優越感にひたりたいだけの方がいるので、今回もそのタイプの方だったと思います」と言われ、もう販売なんて辞めたいと真剣に思った。




【相談した人・助けてくれた人】
会社の同期や先輩に毎日愚痴を言っていた。
親や外部の友達は私の仕事の環境がいまいちよく分からないだろうから、どうしても会社の中の人に話を聞いてもらうしかなかった。
「そのうち異動できるから、今は我慢しな」というアドバイスが一番救われた。

【改善のための行動】
私が店長になって、個人売上を責められないように、ショップスタッフ全員で売上達成を目指す体制に変えてにたが、やはり、個人ノルマで責められないと、人は真剣に働かないことが分かった。
個人ノルマがつらいのは全員が同じ意見だったものの、個人ノルマがなければだれもがさぼりたいことも分かった。




【現在の状況と心境の変化】
もう10年以上も前のこと。
あのショップで販売員の仕事は懲りたので、もうあれ以降はマネージメントの仕事しかしていません。
その職場は私が人事異動したあと、1年後に業績悪化の為クローズしました。
あの時代の仕事が大変過ぎて、それ以降、どの部署に異動になっても、あの時よりはマシだと、我慢強くなったので、あの時代も人生で経験してよかったのかな〜とは思っています。

【学んだこと】
その時、その時、大変であっても、それを乗り越えると何か自分の糧にはなっているので、その環境が一生続くのでなければ、ある程度なんでも努力してみようということ。



【当時の自分へのアドバイス】
数年でその職場から離れられるし、その職種もそこで最後になるので、あまり頑張り過ぎず、楽にやってほしい。
アパレルの販売員なんて仕事は一生懸命やったところでそれほどのスキルにはならない。
なるべく早く人事異動するために、早くから、「未来のないストレスの多い仕事」だということに気が付き、人事に異動を訴え続けてほしい。